経団連では会社員の副業・兼業を容認に向けて検討を各社に促す方針へ転換することが、2017年月12月のニュースとして流れていました。
平成27年2月の政府調査では、副業兼業を認めている企業は全体の約15%、最近では中小企業の約33%が副業兼業を認めているという結果もありますが、大企業での取り組みはまだまだこれからです。
今回の経団連の方針転換で、これが企業として認められれば、大企業に勤めている会社員の副業・兼業への動きが加速する見込みがあります。
今後、大企業でも副業・兼業をする会社員が増加すれば、インターネットビジネスの業界への流入も考えられます。
しかし、インターネットビジネスを始める上で、気をつけなければならないのが、情報商材・高額塾に関する詐欺です。
せっかく自分や家族のために始めた副業で、お金や家族の信頼を失っては意味がありません。
まずは、インターネットビジネスにはどういったものがあるのか? どういったものが詐欺なのかなどを、知ることから初めましょう。
どの業界の副業兼業をやるのか
副業・兼業がOKになったからといっても、結局は会社に勤める身です。
平日は会社に勤務しているため、なかなか時間がとれませんし、休日も家族と一緒に過ごしたり、休みたいのが人間の心情です。
有給は限られていますし、有給中に働くのもなんだかおかしな話しです。
また、実際に家から出て働きに出たり、身体を動かすものなどは、限られた時間の中で副業としては大変なものです。
以上のことから、パソコンがあれば自宅でもできる、インターネットビジネスに流入するという可能性が大いに考えられます。
それでは、インターネットを使ったビジネスにはどのような種類があるのでしょうか?
ブログ・アフィリエイト
一番最初に考えられるのが、ブログやアフィリエイトです。
パソコンが1台あって、文章を書く技術があれば誰でも気軽に始めることができますし、無料ブログであれば登録もそう難しくありません。
自分の趣味や得意分野などに関連する商品を見つけて、その商品に関するアフィリエイトブログを初めたり、トレンドや雑記などのブログから始める方もいます。
せどり・オークション
本や骨董品などを安くし仕入れ、ネットオークションなどで出品することで、差額分の利益を得るという方法です。
本は古本屋に訪れて仕入れる方もいますし、インターネットで仕入れたり経路は様々。
骨董品の場合は、目利きが必要なので難しいですが、自分の得意分野のものがあれば、それに集中して取り扱うということもできます。
オークションは出品から、落札、発送までの流れがあり少し手間ですが、流れを把握して慣れてしまえば、それほど苦ではありません。
また、倉庫などなくても全ての作業を自宅で行うことも可能です。
クラウドソーシング
ご自身に専門職としてのスキルがあれば、クラウドソーシングとして受注することも可能です。
プログラミング、デザイン、コピーライティング、イラストなどの仕事を,クラウドソーシングサイトを通して受けることが可能です。
特に有名なサイトは「クラウドソーシング」「ランサーズ」などです。
まずは、サイトに登録して数ある仕事の中から自分に合った仕事を探しますが、コンペ方式の場合もありますので必ず受注できるとは限りません。
または、あなたのプロフィールや経歴を見た企業からオファーがあるかもしれません。
クラウドソーシングのサイトは他にも、「クラウドワークス」「ココナラ」など多数ありますので、複数登録したり、自分にあったサイト探したりすればよいかと思います。
株・FX・仮想通貨などの投資
もうすでに会社に隠れてやっている方もいると思います。
ギャンブル性もあるので副業とはまた少し意味合いが違う気もしますが、その分野での知識があれば簡単に始めることができます。
また、素人でも始めることができてしまいますが、多額の損失が発生してしまう側面もあるので、初めての方は注意が必要です。
情報商材を販売する
自分の持っているノウハウや知識などを具体的に紹介し、冊子やPDFと呼ばれるデータにまとめて販売する、いわゆる「情報商材」です。
情報商材には、FXや株などで稼ぐ、恋愛、ダイエットや健康などの種類があり、金額も1,000円から100,000円する高額なものなど様々。
販売用のサイトを用意したり、商材を用意したり、販売経路などをきちんとしたビジネス視点で考える必要があります。
一部を紹介しましたが、インターネットビジネスには、きちんとしたビジネスとして成立するものから、匿名だったり素性を隠せるため違法性の高いビジネスまで、多くの種類があります。
違法性の高いものは、稼ぐ金額も多く、スピードも早いですがあくまで違法です。
副業を始めるなら、ビジネスとしてきちんとした方法が1番です。
インターネットビジネスを始めるために情報商材を購入する人が増加する?
情報商材の業界を知らない方が、新たに参入してくる可能性もあります。
この業界に関する知識がほとんどないので、儲ける稼げる系の情報商材や、アフィリエイト系のノウハウ・ツールの情報商材を購入する可能性もあります。
購入すること自体は悪いことではありませんが、知らないがゆえに詐欺被害に遭うこと可能性もあります。
それでは、被害に遭わないためにどうしたらよいのでしょうか?
まずは自分の副業を始める目的を確認しましょう
あなたが本業以外で、副業・兼業を始める目的は何でしょうか?
欲しいものがあるから、貯金するため、老後のため、スキルアップのため、家族との生活のためと、ほんとどがご自身の人生や生活を豊かにするためだと思います。
その目的を達成するために、お金が必要なのだと理解を深めましょう
上記の目標であれば、稼げる、儲かるなどの謳い文句の情報商材は、対象外ということになります。
必要以上のお金は要りませんし、きちんとした方法でお金を手にして自分や家族のために使いましょう。
そして自分と家族の時間を大切にしてください。
ただ単純にたくさんお金が欲しいというのは、お金を稼ぐきちんとした目的ではありません。また、お金の使い方を知らない方だと思います。
稼いでも、飲み代やギャンブルなど、自分の欲望を満たすためだけにお金を使うでしょう。
しかも、大金を手にしたら浪費するだけなので、借金までする可能性があります。そのような方こそ、情報商材の手を出すのはお勧めしません。ただ騙されるだけです。
情報商材のほとんどは残念ながら詐欺です。
また、情報商材で騙し取られたお金は、ほとんどの場合は返ってきません。
そんなもののせいで、あなたの人生を狂わすわけにはいけません。もし現在、興味のある情報商材があるのでしたら、その購入について、もう一度考え直してみてください。
インターネットのスキルを高めましょう
インターネットで検索するにもスキルが必要です。
ですが、誰でもスマートフォンで簡単にできるし、探した情報もすぐ手に入ります。こんなものにスキルがある訳がない、と思っているあなたは、浅い情報だけで満足したり、情報に踊らされる「情報弱者」です。
まず、同じWEBページでも、あなたと私では検索方法とページのどこを見るかが異なりますので、手に入れる情報量も必然的に異なります。
また、WEBを閲覧するブラウザの機能を活かした検索方法や、時にはそのページのコードも確認したりします。
もちろん、ここまでやれとは言いませんが、多くの人はWEB上で情報を得ただけで、その情報が正しいのかあまり精査することをしません。
ただ流しっぱなしのテレビをボーっと見ている状態と同じで、聞き流しているようなものです。それでは、手に入れた情報を活かすことはできませんし、本当に必要なものなのかすらわかりません。
手に入れた情報を精査することが必要です。
その情報の出処、情報源などを調べる必要があります。きちんと裏取りしてから、情報として活かすことができます。
特に情報商材では、このビジネスで何人も稼いでいる、私は何億円も稼いでいるなど、確認しようのない嘘の情報で人を騙しています。
それらを鵜呑みにせずにそのビジネスが本当に存在するのか、成立するのかなどをもっと精査してください。
情報商材詐欺の被害に遭わないためには
ネットで少し調べただけで、情報商材や高額塾の大金を支払ったものの、販売側と全く連絡が取れない、実践してみたが稼げなかったなどという声が多くありました。
ですが、詐欺商材を購入して大金を騙し取られから相談に来る前に、知って欲しいことがあります。
WEBサイト・ランディングページの特商法を確認しましょう
こちらの記事でも紹介しましたが、気になる情報商材があった場合が、その販売してるWEBサイト・ランディングページの特商法(特定商取引法)を確認しましょう。
その情報商材について精査する=情報弱者からの脱却
まずはランディングページに記載している情報を精査しましょう。
販売者は誰でしょうか? 有名な人?知らない人? 何をやっている人なのか? 何をしててきた人なのか? そのランディングページ以外から情報を入手するために、WEBで検索しましょう。
ランディングページ(LP)は自分にいいようにしか書いていませんので、信憑性に掛けるものだと思っていください。
もしかしたら「販売者の名前 詐欺」という記事がでてくるかもしれません。
また、一切検索にヒットしないからと言って安心しないでください。偽名の可能性もあります。
また、社名で検索して、結果が表示されたからといっても安心しないでください。もしかすると別の会社かもしれませんので、国税庁の「法人番号公表サイト」で確認してみましょう。
住所もどこにあるのかが重要です。よくある情報商材の会社のほとんどはレンタルオフィスです。
レンタルオフィスは株式会社の登記も可能なものもありますので、実際にそのオフィスに販売者がいない場合があります。
そのランディングページの謳い文句はどうでしたか?
誰でも簡単、100%稼げる、再現率100%、決まった金額が確実に稼げる、などと表記されていませんか?
そうでしたら、もう疑うことを開始しましょう。そんなビジネスや商材が存在しないからです。見ず知らずの人間に、稼げる話を簡単に教えるほど、世の中そんなに甘くありません。
また、騙そうとする人間は、弱者や初心者をターゲットにします。ビジネスや投資などに疎い人や、気の弱い人に対して、知らなくても簡単に稼ぐことができる、何もしなくても毎月決まった額がもらえる、などの甘い言葉で誘ってきます。
残念ながら、簡単に稼げるビジネスも、毎月定額を払ってくれる人も、この世には存在しません。全て幻想です。
騙されないためにも、あなた自身のインターネットやビジネスに関わるスキルのアップや、多くの知識をつけることが必要です。
1番の方法は購入しないこと
少しでも怪しいと感じたら、その情報商材を購入しないのが1番です。もうランディングページを閉じてそれ以上関わるのは辞めましょう。そ
れでも詐欺師側は、あと5人しか入れない、もう二度と募集しないなどの謳い文句で、あなたを誘ってくるかもしれません。ですので、メールマガジンもLINEも解除して、それらの情報が目に届かないようにしましょう。
ですが結局はあなたの意志次第です。真面目に働いてお金を手にするか、甘い誘いに乗ってお金を騙し取られるか、どちらを選択しますか?
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